SWEETS NOVEL

二次創作(小説)するタイプのオタクがあれこれつぶやくブログ。

ムーミンパパの思い出(2019年新版)読んだぞメモ

待ってた。

 私が特に印象に残ったところメモ+再読感想
ヨクサルとスナフキンが好きなのでそれメインの私のためのメモです。

 

細かいところは省いているので、

気になってる人は購入して実際に読み比べて、
存分にメチャクチャになってくださいね!!

 

前書いたやつ。

ムーミン谷の彗星(2019年新版)読んだぞメモ - SWEETS NOVEL

たのしいムーミン一家(2019年新版)読んだぞメモ - SWEETS NOVEL

 

今回は章ごとに分けてみる(全章は書いてない)。
赤字は変更されてた部分についてです。

 

◆序章
蛍がもようを刺繍していくってところ、
この本で一番好きな表現です。
ムーミンパパのロマンチックな部分が表されてていい。

「ヨクサルが、ふしぎにもスナフキンのパパであること」
が、
「ヨクサルが、スナフキンのなぞめいたパパであること」
に変更されてた。
そうかーこれ変更前だとなんか哲学的な問いが生まれそうな文ですね。
それはそうとして「どうしてパパはぼくのパパなの?」、
みたいな質問するスナフキンを百億回見たい気持ちはあるんだよな。

 

◆1章
「なぜ○○なのか」
て質問を繰り返すパパは根っからの冒険家でカッコイイぞ。

ところでやっぱりこのおばさんはフィリフヨンカてことなんだろうけど、
モランとかもあれモランなのかなあ…とちょっと疑ってます。

 

あー。
ムーミンパパの気持ちもわかるけど、
正直このヘムレンおばさんの気持ちもよくわかる!!
余裕ないときに「教えて教えて!」された上、
望み通りの答え出してあげないと拗ねられるのってフツーに疲れるからな…。
他の子の面倒もみなくちゃだし、
一人にだけ時間は使えないもん…。

 

書き置きの「もどってきます」って、
この時点でホームに戻ってくるつもりはあった…?
というか「自分を気にかけてほしい(認めさせたい)」みたいな気持ちで書いたのかな。

 

みなし子ホームの朝のマーチが、
「この世のスーパー=ヘムレン」から、「この世は視界不良」になってる。
歌詞がめっちゃ気になる…。

 

フレドリクソンの描写「赤い耳が」「大きな耳が」になってるー!
これ文脈的に「赤い太陽に照らされて大きな耳が赤に染まってる」ってことかなー、
て思ってて好きだったんですけど、カットされてましたね。
なるほど確かにここいらないかも。
ヤンソンさんてわりとキャラ描写あっさりですよね。
絵によってカラーも違うし。
だから想像の余地がたくさんあって面白いです。

 

フレドリクソンの賞賛が、
「すてきだ」から「すごいね」になってる!すごいね!!
そのあと「へムルっていやなやつだね」って。ここはそのままですね。
賞賛からの共感ってフレドリクソンさんマジ完璧だよ。
カウンセラー?

 

★2章
あっすごいフレドリクソンが言葉を省略することについて説明が追加されてる親切~!!
ムーミンパパが言葉を省略されてもフレドリクソンの思考を理解できていたのは、
理解しようとしてるからか~。
自分を理解しようとしてくれた人に対しては、
理解しようと思うもんねえ。

 

ロッドユール安定のかわいさ。
そしてフレドリクソンのお兄さん、
「死んだ兄さん」じゃなくて「行方不明の兄さん」になってますね。

 

はいヨクサルさんこんにちは!!!(推しに対する抑えきれないクソデカ感情)
わーいヨクサルの描写けっこう変わってるよー!新触感!!
「全体的にうす茶色の印象」ってなってた。
とにかくなんかこの人はよれよれしてて古くさい。ってことが強調されてる。


ところで私目がうす茶色で親しみやすいってのが好きだったんですが、
「エッ顔に帽子かぶってかつ寝てるのになんで目の色わかった?」
とも思ってたから、
そのあたりしっかり微調整されてるのまじでプロの仕事だな思いました。

 

あとここで「ふっへっ」発言が登場しました。
前はもうちょっと後だった。
というかこれ欠伸として表現されてますね??
その解釈なかったありがとうございます!!
私これ微笑かつ、なんか間をもたせる息継ぎだと捉えてました…そうかなるほど…。

 

ヨクサルがロッドユールに返事するところ、
「やさしい声で返事」だったのが「にこやかに返事」になってる。
皮肉感UP↑↑してるありがとう☆3つです!!

 

スナフキンが変わらず、パパまっしぐらなのは変更点なし。

 

ヨクサルの皮肉交じりの持論展開、再読してあらためて思ったこと。
ものごとを突き詰めて考えないほうがいいということを知ってるってことは、
ものごとを突き詰めて考えた経験があるんじゃないかなー。
まわりの変化に敏感(カンが冴えてる)だからこそ、
普段考えることを考えないようにしてるんじゃないの…?

 

★3章
やっぱりヨクサルが主人公だと思ってるスナフキンさん。
「いいパパ」という賞賛が「すばらしいパパ」にグレードアップ。

そうだねすばらしいね。

 

ヨクサルパパのパジャマがゼリーまみれになったことを心配するスナフキンさん。
着替えとかめんどくさがってしなさそうなのに、
パジャマは持ってるヨクサルさん、
睡眠の質だけは高めていきたいという““本気””を感じる。

 

あーだこーだうるさいおばさんにもの申すヨクサルさん。
「きどって言いました」が「すごむように言いました」、
「へへん!」が「ふん!」になってて
ヨクサルがしっかりおばさんと同じ土俵に立って喧嘩してる感じになってて大変良かった。

 

キレを引きずるヨクサルが、
「ばばあ」て言ってるのめちゃ好きなんだよな。
おばさんが海にいっちゃってスン…て冷静になって、
「おばさん」に戻ってるところも好き。

 

おばさんがニブリングに連れてかれたことに対して、
ざまみろ!!って思いながら罪悪感を覚えてるのって、
皆共通してるんだろうけど、
それを唯一素直に言葉にできてるロッドユールはいい子。

 

ヨクサルが海のこと「なんてなめらかで青いんだろう」って表現してる~。
前「なんて青いんだろう」だったのに!
いろ、あおくて、すごーい!
以外の感情があるヨクサルさんをありがとう。
なめらかって言葉が最高。耳触りも舌触りもすごく良い。

 

心が休まりっぱなしのヨクサルさん。
というか、できるだけ心は休めときたいっていうアレなんですか?

そうだ俺が穿ちマンだ。
いろんなことに対する起伏が面倒ってのはありそうだねえ…。
なるべくなめらかでいたいみたいな。

ヨクサルって人がデフォで搭載してる三大欲求だとか、
「ありのまま(自然)」以外の「好き」はあんまりはっきりしてない感じなんですよね。
だいたい能動的な「好き」じゃなくて、受動的な「好き」。
常に旅とか音楽とかスリルに魅了されてるスナフキンとは違うなー。
ヨクサルが「ムーミンの世界における自由」枠から外れてるのもそれな感あります。
(高橋静夫さんの解説より)

 

再読して気がついたけど、
ムーミンパパとフレドリクソンが隣で座ってる挿絵、
フレドリクソンの襟がなくて全裸に見えますね。
これサービスシーンかと思ってドキドキした…。

 

★4章
あああヨクサルの「アーウー」「ふっ、へっ、」になってる!!
このアーウーマジ何?ねむたい時のぐずり?って謎だったんですが、あ、あくびか…。
確かにここにあくび入ると自然…読点良い…。

 

フレドリクソンさんにおけるヨクサル観。
私やっぱりこの解釈一番好き。おじさん結婚して。
というか私このヨクサル解釈にほぼ引っ張られてますね…。
ものごとを突き詰めて考えないほうがいいということを知ってるってことは、
ものごとを突き詰めて考えた経験があるんじゃないのか。
だから考えないようにしてるんじゃないか。
てきとうでありのままでいようとしてるんじゃないか。みたいな…。

 

あ~ムーミンパパの一人称、
「わたし」から「わし」になる瞬間、パパ感あって超好きだな…。

あとムーミンパパのこと「おじさん」て呼んで、
敬語も使わないスナフキンが“子供”っぽくて…なんかじーんときた。

 

★5章

まるい丘の国で石垣を前にしてふしぎがるヨクサルさん。
ふしぎが過ぎてミムラのむすめにも聞くヨクサルさん。
この人たぶんありのままじゃない(不自然なこと)があると気になるんです?

 

童心取り戻して王様のいたずらと戯れるヨクサル相変わらずかわいいですね。
ねこじゃらしを与えられたネコチャンのようですね。
これはとてもかわいいネコチャンですね。
息子の名前教えてください。

 

「たいしたミムラだねえ」
ここ見るたびに、
私の頭の中のミクさんが「こーいーにーおちーるーおとーがーしーた」って歌い出す。
(萎れた)お花の髪かざり挿して出かけるんですか??

 

そしてスナフキンのヨクサルパパへのクソデカ感情に困惑するムーミンパパ。
読者も困惑するところ。
さめの歯をプレゼントしてなぐさめるムーミンパパ、ほんと優しい。


★7章
わーいミイちゃん初登場超待ってた!!
ミイの一人称って訳によって違ってた気がするんですが、
このまま「あたい」でいくのかな…?
これは生まれたてのころの一人称って扱いになるんでしょうか。

 

★8章
ニブリングの電報がっつり変わってる。
「よく間違えちゃうんだけどがんばって書き取った」って電報になってた…。
すごい、たどたどしい感じ出てるの可愛い…!

こちらについては改訳された方がご説明していました。


★エピローグ
おおー結びが結構変更されてる。良い。
前の日本語訳だと、
「不可能を可能にすることだって~」
「もし人がそれに反対するのでなければ~」
って不可能がある前提の文なんですね。

新版だと「すべてはあなた次第」って感じをより受けます。私は。

気になって調べてみたら英語訳も、
A new door to the unbelievable, to the possible, a new day that can always bring you anything if you have no objection to it.
(信じられないことへの新たな扉、可能な限り、あなたがそれに異議を唱えない限り常にあなたに何かをもたらすことができる新しい日。)
って、不可能可能の対比がない表現っぽい?

 


こんな感じかなー…。

テンション上がり過ぎて今回4500字弱書いてしまった。


公式の新しい解釈で読める幸福を浴びました。
実質ムーミンの新刊…ありがとうございました…。

ところでこの本って基本的にムーミンパパ視点なんですよね。
神視点だとヨクサルロッドユールフレドリクソンの印象ってまた違うんだろうな~~~。
それも読みたかったな。来世で読めるといい。

 

夏まつりも楽しみです。
スナフキンさんの「ぶち殺されたいのか?」(だっけ?)発言どうなってるんだろ…。